憤慨と懇願
「奴隷にしたい。」
書面を以て
出逢った頃からの 主さまの想い。
わたしは 〔奴隷誓約書〕なるものが書けなくて、未だにお出しできていない。
気持ちの上では 『主さまを敬う従』のつもり。
だけど、主さまからすれば、まだその域でない。
書面が出ていないから。
わたしは『奴隷』という言葉に違和感がある。
なれそうにない。
現実の世界でそのような生活下にあり、身体も心も壊してしまい、起きれなくなった日々があったから。
未だによく不具合を起こしてしまう。
主さまにも 以前にそのことは少しだけ だけど話していた。
今の生活の話をしていて、普通の生活をしている主さまには思いもよらないことだったのであろう。
次第に憤慨されていった。
溜め息をつかれ
「俺が奴隷にしたかったのに・・・」
と漏らされた。
そして、懇願された。
家人によるそれに近い生活ではなく、普通の生活をして欲しいと。
この間から憤慨ばかりさせてしまい、懇願までされてしまう始末。
主さまに申し訳なく思う。
こんな わたしで ごめんなさい。