唱える
大丈夫。
大丈夫。
大丈夫。
大丈夫…
わたしは 大丈夫。
必要な人に
必要な時、必要な物や人、事柄などが与えられるのだから。
だから…
大丈夫。
わたしには 必要ない から
なくても
大丈夫。
比べようのないこと
羨むことでもないこと
嘆くようなことでもないこと
… … …
… …
…
わかっている筈なのにね。
胸の奥が掴まれて、
抉られるように感じて、
えもいわれぬような感情が押し寄せて、
押し上げられるように込み上げてきて、
溢れだしてしまう。
未熟で醜い わたしのこころ。
大丈夫。
あなたには 必要ないのよ。
だから 与えられない。
ただ、それだけのこと。
だから 大丈夫。
隣の芝は青く見えるもの。
欲しがりな わたしへの 試練?
ううん。
わたしは…
そのようにしていただけるような モノ ではない。
充分にわかっているはず
でしょ。
大丈夫。
いたたまれなくなったら
踞って小さくなって
静かにそっと
時をやり過ごすだけ。
今までと同じように
何も変わらない。
だから
大丈夫…