温もり
ご奉仕させていただきながら、問われたことに答えることができなかった。
不甲斐ない わたしの生活のことを気にかけていただいていた。
問い詰められ、ポツリ ポツリ···と答えていく。
最後に 仮定のこと。
『その時は その時です。』
としか答えられなかった。
口に含ませていただきながら、溢れてくるものを抑えられず零してしまう。
次第に、身体が小刻みに動き出し、鼻水まで垂れてきて啜るようになってしまった。
主さまに気付かれてしまい、顔を上げるよう仰られたけれど、上げることができなくて俯いていた。
身体を起こされ、顔を上げさせられる。
理由を聞かれた後、再び転ばれた。
脚の間で再びご奉仕のわたし。
不意に脚が動き、挟まれる。
そっと。
抱きしめるかのように。
肌から伝わるものともう1つの温もりを。